インドネシアに輸出をしたいと考えていらっしゃる企業は多いのではないでしょうか?いずれは拠点を設立したいとお考えの場合も、まずは輸出からという他国での定石を当てはめてみるというスタンスも社内で通しやすいステップなのでしょう。
インドネシアへの輸出に欠かせいないのが、現地の販売(卸売)できるディストリビューターを探すことになります。ディストリビューターは、自社製品カテゴリーの市場を理解し、二次卸や小売店などへの販売を行います。そして、自社製品カテゴリーにおける、海外製品(日本製品)の輸入販売実績を持つディストリビューターは、当然のことながら輸入ライセンスをすでに持っています(輸入販売代理店候補)。また、このようなディストリビューターには、例えば(食品や化粧品販売であれば)BPOMといった許認可を直接申請できる社員がいるので、費用もかからず、そして迅速に対応できる会社もあります。
しかし、この現地のディストリビューターを探すというのが、まず立ちはだかる壁ではないでしょうか。ここから、弊社のような支援会社に依頼をしたいという企業も事実多いです。
実は、インドネシアの中央統計局(Badan Pusat Statistik)のウェブサイトから、過去に輸入をしたインドネシア企業のリストを簡単に手に入れることができます。この場合のリストとは、会社名、住所、電話番号、ファックス番号、ウェブサイト、Eメールアドレスが記載された、実際にコンタクトができる会社のリストを指します。
それでは、入手手順を簡単にご説明します。まず、中央統計局のウェブサイトにアクセスします。URLは、www.bps.go.jp です。
トップ画面が表示されましたら、まず、右上の「言語」を、インドネシア語から英語に変更します。それから、ヘッダー上の「Product」をマウスオーバーすると、プルダウンメニューが表示されますので、「Publication」を選択します。
左側に検索のためのボックスが出てきますので、「Keyword」のボックスに「importers directory」と入力し、下に表示されている「Submit」をクリックします。
すると、検索結果として、Importers Directory of Indonesia 2020 Volume IとVolume IIが表示されますので、そこからダウンロードします。Directoryは、1000ページ以上ありますので、PDF上で、検索をかけます。お知りになりたい製品のカテゴリー名などで検索すればヒットすると思います。
例えば、化粧品であれば、33番目のカテゴリー「Essential Oils And Resinoids; Perfumery, Cosmetic Or Toilet Preparation」が当てはまるかもしれません。32番目(ヘアカラーなど)や34番目(石鹸など)など他のカテゴリーも見てみることで自社製品に当てはまるカテゴリーが見つかり、そのカテゴリーを輸入した(つまり輸入ライセンスを持つ)会社をチェックすることが可能になります。
(このリストを入手した上で、ウェブサイトを確認し、自社製品に合いそうかどうか、国内の流通に精通してそうか、(工場は持っているか)などを確認し、リストを絞っていくことになります。)
ただし、このディレクトリーは、2020年までのものしか現在アップされておりません。本来なら、2022年度版が出ていてもおかしくないのですが、2021年度以降は無いという状況です。
これは、もしかしたら外資企業へはインドネシアに輸出するより、直接投資を促すという政府の考えを反映したものかもしれません。
さて、このような、貴社にとってみればディストリビューター(輸入販売代理店)候補は、弊社でもご紹介が可能です。より可能性のあるリストの作成やマッチング、ミーティングのセットアップなどご希望でしたら、弊社までご連絡をいただければと存じます。